大手ブランドから家族経営の店舗まで、世界中のビジネスがInstagramを利用し、斬新かつ魅力的な手法で人々とつながっています。活発なコミュニティを通して、ビジネスはInstagramならではの方法で自社の製品やサービスを紹介する広告を作成できます。InstagramのStories、ライブ動画、フィードなどのさまざまな広告を利用して成功を収めるビジネスは日々増え続けており、2017年はその増加が特に顕著でした。

さらなる飛躍が期待される新年を迎えるにあたり、2,500万規模に成長したInstagramのビジネスコミュニティと、その成功を祝して、今年1年を振り返ってみましょう。食品、ファッション、その他多岐にわたる意欲的なビジネスがInstagramで世界中の利用者の注目を集め、アクションを促し続けています。

今年活躍したビジネスをご紹介します。

自動車

高級車メーカーであるマセラティ(@maserati)は、米国で新発売されたSUV「レヴァンテ」の話題を盛り上げるため、InstagramとFacebookで2段階の動画キャンペーンを展開。これにより全リードの3分の1を集めて、そのリードから127台を売り上げました。

フランスの自動車メーカーであるルノー(@renault_france)は、限定車Twingo Twilightの発売をサポートするためInstagram Storiesを利用し、目を引く動画キャンペーンを展開しました。ミレニアル世代の若年層をターゲットに設定した結果、特に18～24歳の女性の間で、ブランド認知と広告想起を上昇させました。

美容

眉アートメイクの専門家であるTulio Cotta氏(@tuliocottaoficial)は、ブラジルのサンパウロ市で眉のマイクロピグメンテーション技術を教える講座に関心を持ちそうなターゲットにリーチするため、Instagramでリード獲得キャンペーンを展開し、設定目標の20%を上回る講座登録数を獲得しました。講座への登録のうち、77%がInstagramから直接登録されたものでした。

日本のスキンケア製品ラインであるSK-II(@skii)は、新製品「ジェノプティクス」のブランド認知を大幅に拡大するため、Instagram Storiesの広告を利用しました。¹して、同ブランドを体現するような高級感あふれる動画キャンペーンを展開しました。キャンペーンのターゲットは日本に住む18～54歳の女性に設定しました。²すると、広告想起は13ポイント上昇しました。また、³で、動画が最後まで再生された割合は62%増加しました。

ファッション

フランスのファッションブランドであるLouis Vuitton(@louisvuitton)は、2017春夏メンズコレクションの認知度をアップし話題を盛り上げるため、Instagram Storiesの縦長で没入感のある画面フォーマットを使い、ブランドの新ラインをアピールする限定動画キャンペーンを作成しました。その結果、ブランドの好感度が大幅に向上し、広告想起が28ポイント上昇するという大きな成果が得られました。

オンラインファッション小売業者ASOS(@asos)は、Instagram Storiesで同社初のクリエイティブな広告キャンペーンを展開し、米国(および英国)に住む、デジタルネイティブの若者層の間で、ブランドの認知度アップとエンゲージメントの向上を目指しました。ASOSは作りこまれた映像にハイセンスなファッションを組み合わせたモバイル動画で特別キャンペーンを展開し、米国でのブランド認知を7ポイント、英国での広告想起を14ポイント上昇させました。

食品

ハインツブラジル(@br_heinz)は、ブランド認知を拡大し、ハインツのケチャップ、マスタード、マヨネーズ製品がいかに料理をおいしく変えるかをサンパウロの人々に広めるため、Instagram Storiesを使って、食欲をそそる動画を作成しました。伝説的なブランドであるハインツはFacebookクリエイティブショップおよび代理店のAfricaと連携し、広告に表示されている料理が実際に食べられるという、たまらなく魅力的な広告キャンペーンをInstagram Storiesで展開しました。⁴その結果、広告想起が11ポイント上昇し、ランチを求める数百人の舌を満足させました。

世界的なスナックブランドであるLay's(@lays_russia)は、ロシアで発売される新しいスナック(Lay's STAX)の認知度アップのため、Instagram Storiesに一連の複雑なアニメーションを組み合わせて、人目を引く動画キャンペーンを展開しました。消費者の目をとらえて楽しませる広告により、競合他社の中でLay’sはその認知を高め、広告想起を33ポイント、商品の認知を6ポイント上昇させるという快挙を成し遂げました。

スポーツ

オーストラリアのフィットネスブランドKayla Itsines(@kayla_itsines)は、同社が新しく発表したフィットネスアプリ「Sweat(汗)」の認知度アップを目指して、ターゲットに設定した米国の18～42歳の女性にリーチする方法を探していました。そこでKayla Itsinesは、フルファネルの動画キャンペーンを作成し、「いつでも、どこでもワークアウト」というシンプルなメッセージをのせて、FacebookとInstagramの両方で展開しました。 その結果、キャンペーンで640万人もの幅広いターゲット層にリーチし、⁵して、ブランドの認知度はなんと21ポイントもアップし、ブランドのリーチにおいては6倍も増加しました。

オリジナルであるとはどういうことか。世界的に有名なライフスタイルブランドであるadidas Original(@adidasrussia)は、音楽、アート、スケート、スポーツの世界から幻想的なビジュアルを集めて、クールで美しいInstagramの動画キャンペーンを展開し、ロシアのミレニアル世代に「オリジナルである」ことを訴えました。フォロワーに「オリジナル」とは何かを訴えかけるメッセージにより、広告想起は20ポイント上昇し、18～24歳のターゲット層においては27ポイントという大幅なアップを達成しました。

旅行

オーストラリアの大手航空会社であるカンタス航空(@qantas)は、Instagramの新しい広告フォーマットであるStoriesを利用して、同社のブランドコンテンツプラットフォームAWOLに向けて初のブランドキャンペーンを展開しました。⁶。 カンタス航空はモバイル機器を使い慣れたミレニアル世代とつながることを目指して、シンプルながら見事な縦長の動画キャンペーンを展開。ターゲットを世界各地の旅へと連れ出し、旅行者の新たな冒険に乗り出す気持ちを盛り上げました。この広告により、ターゲットであるミレニアル世代の間でブランド認知が向上したと同時に、広告想起と推奨度が大幅に上昇しました。

モバイルアプリの旅行会社であるHopper(@hopper)は、遊び心あふれる同社のブランド認知を自然に広めるべく、Instagram Storiesを使って北米の旅好きなミレニアル世代にリーチし、アプリでの航空券の予約を促しました。世界中のさまざまな旅行先のイラストを用いて、Storiesでの広告キャンペーンを実施。その結果、アプリのインストール率は67%、新規顧客の予約率は80%上昇しました。⁷

ショッピング

ブラジルの財布ブランドであるDobra(@querodobra)は、ウェブサイトで製品に興味を示しているものの購入に至っていない人々へのリーチを目指し、Facebookピクセルを利用して、カルーセル広告でInstagramの顧客にリターゲットしました。製品のシンプルなビジュアルにブランドについての飾らないコピーを添えた広告により、キャンペーンは予想を上回る成果を達成。Instagramでの投資収益率は30倍となり、カートに商品を入れたままになっている顧客に再確認を促すコストが32%削減しました。

ベビー用品のオンラインストアであるSpearmintLOVE(@spearmintbaby)は、Instagramでのオーガニック投稿で大きな成功を収めたあと、感謝祭でのリターゲティングキャンペーンでブランドのさらなる飛躍を目指しました。より多くの顧客、特にウェブサイトにアクセスしたにもかかわらず商品を購入しなかった顧客により簡単にリーチするため、FacebookピクセルとInstagramのダイナミック広告を使用しました。その結果、広告費用対効果が33.8倍に向上、購入の単価は47%減少しました。

世界中のあらゆる規模のビジネスが、Instagramを使用してこれまでにない方法で、その製品やサービスを生活に結びつけています。メキシコやインドネシア、または世界中の他のどの国であっても、情熱的なInstagramコミュニティがビジネスを人々やその大切にするものとつなげます。2018年には、Instagramの魅力的なプラットフォームでさらに多くのビジネスが大きく飛躍していくに違いありません。

Instagramを活用してビジネスを成長させた経験をお持ちの方は、その成功事例をぜひこちらからお知らせください。Instagramでは、ビジネスコミュニティの成功事例を常時募集しています。皆様の報告をお待ちしています。