昨年はInstagramにとって、誕生からの6年間で最も大きな進化の年でした。日常のなにげない瞬間をシェアできる新機能Instagram Storiesが導入されました。 これはビジネスにも活用できます。 動画利用者の著しい増加にともない、ブランドアイデンティティも刷新され、コミュニティの規模は全世界で6億人を突破しました。ビジネスの面でも大いに発展を遂げました。現在ビジネスプロフィールを利用しているビジネスは800万にのぼり、特に米国、ブラジル、インドネシア、ロシア、英国で広く活用されています。 ¹月間アクティブ広告主数は100万を超え、²昨年の同時期に比べて20万もの増加となりました。 先月だけでも1億2千万人を超えるインスタグラマーが、ビジネスプロフィールからビジネスのウェブサイトにアクセスしたり、店舗への道順を調べたり、電話、メール、メッセージで問い合わせをしたりしています。 ³

コミュニティは「好き」の対象を中心に広がります。旅行、ファッション、グルメ、エンターテイメントなど、人々は「好きなもの」を求めてInstagramに集まります。「好き」はブランドにもおよびます。現在ビジネスアカウントをフォローしているインスタグラマーは、全体の80%にものぼります。 ⁴

大切なのは、シンプルさ。BoomerangやHyperlapseといったアプリを使えば、ビジネスの魅力を伝えるコンテンツを手軽に作れます。Instagramはモバイルファーストのプラットフォームなので、広告の掲載も簡単です。ビジネスプロフィールからわずかタップ4回で広告を作成できます。

目に見える成果。Instagramのビジネスツールを活用している広告主の多くは中小企業です。 ベビー服とベビー用品を広く販売するオンラインショップSpearmintLOVEのCEO兼創業者、Shari Lott氏もその1人です。「Instagramのおかげで、ビジネス拡大のチャンスをつかめました。初めはママ友たちがInstagramで口コミを広げてくれて、そのうちバイヤーたちが、私たちが仕入れたいと思いそうな商品の写真にSpearmintLOVEのアカウントをタグ付けしてくれるようになりました。さらに広告を掲載することで、ウェブサイトで商品に関心を示したものの購入に至らなかった人々にリーチし、売上を伸ばすこともできました」

米国ワシントンDCを拠点にペーパーグッズを販売するAppointedの創業者兼クリエイティブデザイナー、Suann Song氏の事例をご紹介しましょう。旅先で出会うさまざまな紙にデザイナー心をくすぐられたSuann氏は、オリジナルの製品ラインを作ろうと、2015年にAppointedの設立を決意。その第一歩はInstagramでKickstarterキャンペーンの認知度を高めることから始まりました。最近では創業2周年を記念して、Instagram限定の製品を発売しました。 1つの投稿に複数の画像を添付できる機能を使い、最も反響が良かった画像を広告素材に採用したところ、この製品はほぼ完売となりました。現在、Appointedは50種類を超える製品を、300店舗で販売しています。「業務ではいろいろなツールを使いますが、何につけても役立ってくれるのはInstagramです。弊社の今年の目標は収益を2倍にすることですが、その面でもInstagramが大きく貢献してくれるものと期待しています」とSong氏は語っています。

Instagramの今年の目標は、人々が関心を持ったビジネスと有意義なつながりを持つうえで、これまで以上に役立つプラットフォームとなることです。その第一歩として、ストーリー、保存された投稿、複数の画像の投稿について、より詳細なインサイトを提供します。例えば高級抹茶ブランドのMatchaeologistは、フォロワー像を把握するためにインサイトを使っています。創業者たちはこのように話してくれました。「インサイトを調べれば、アカウントをフォローしているのがどんな人たちなのかが見えてきます。私たちの場合、英国からのフォローが大半だろうと思っていたのですが、実際には香港や台湾のフォロワーもかなり多いとわかりました。そこで投稿する時間帯を早くし、香港や台湾の利用者が寝る前に新着コンテンツが表示されるようにしました。すると、香港や台湾でのエンゲージメントと売上が増加し、ビジネスの世界進出に弾みをつける結果になりました」。同社にとっては、インサイトだけでなく、ビジネスプロフィールの問い合わせ受付機能も役立っています。「Instagramのプロフィールをビジネスプロフィールに切り替えてから、電話、メール、ダイレクトメッセージで直接問い合わせをいただくことが増えました」

Matchaeolgistのケースのように、世界の多種多様なビジネスのお役に立てるよう、Instagramは引き続きビジネスプロフィールの改良に取り組んでいきます。その一環として、年内にはビジネスプロフィールから直接予約できる機能を導入する予定です。

下の画像はその機能のプレビューです。

動画制作: 折り紙アーティスト/インスタグラマー、@white_onrice