毎年1月にラスベガスで開催されるCESは、世界中のブランドが一堂に会する家電展示イベントです。Instagramはこのイベントを記念して、利用者がどのように電子機器を見つけ、情報を確認し、購入しているかについて分析を行いました。ここでは、その結果をご紹介します。

Instagramを使う人は、買い物にもモバイルをよく使います。Instagram利用者を対象としたアンケートでは、スマートフォンで買い物をすることに興味があると答えた人は66%にのぼりました。これは米国人平均の1.7倍に当たります。ですから、Instagram利用者の間で電子機器をモバイルで購入する傾向が高まっているのも意外な現象ではありません。こうした人々の69%が、製品をスマートフォンから購入することは以前より増えたと言っています。また、電子機器を購入するInstagram利用者の半数近くは、最近電子機器を買ったときはオンライン購入だったと答えています。そしてこのうちの4分の1以上がスマートフォンで購入しています。¹

Instagramでの電子機器を購入する人々は、平均的な人々よりモバイルでの購入が多い傾向がありますが、この購買層の実像はどういったものなのでしょうか。

内部データによれば、Instagramで電子機器関連のアカウントをフォローしている人々の割合は男性の56%に対して女性は44%となっており、女性よりも男性の方が多い傾向が見られます。年齢もInstagram利用者の平均より高めの傾向があり、最も多い年齢層は25～34歳です。²

また、電子機器に強い関心を持つInstagram利用者は、活発にInstagramを利用していることが分かっています。この層は週7日、毎日Instagramを利用しており、Instagram利用者の世界平均より5日も多くなっています。また活発に利用する時間帯のピークは午前8時～午前10時(米国太平洋時間)と、1日のうちの早い時間となっています。²

テクノロジーに精通しているInstagram利用者は、Instagramで自分たちの体験をシェアし、フォロワー数は世界のInstagram利用者の平均の2倍です。この層は自分たちの体験をシェアするだけでなく、フォローしているアカウント数もInstagram利用者の平均の2.6倍となっており、関心のあるアカウントとのつながりが深い傾向にあります。フォローしているアカウントにはビジネスアカウントも含まれます。²

電子機器の購買層について知識を深めていただいたところで、これをビジネスに役立てるにはどうしたらよいでしょうか。

Instagramを利用する電子機器の購買層は積極的に自分の体験をシェアし、関心のあるアカウントとつながりを持つことから、ブランドはこのエンゲージメント率の高い利用者グループへの働きかけを始めています。LG Mobile (@lgmobileglobal)は、自社製品LG G5のプロモーションにInstagramの動画広告を使用し、デバイスの機能をアピールしました。

つまり、広告を出すにせよオーガニックな記事をシェアするにせよ、電子機器の購買層にモバイルからリーチするならInstagramが最適な場所だということです。