ダイレクトレスポンスを促すソリューションとして、モバイルアプリインストール広告やウェブサイトコンバージョンリンク広告などが導入されてから8か月が経過しました。すでにさまざまな業種で消費者に行動を促す実績があがっています。Ustraaなどのオンライン販促キャンペーンでは58%にオンラインコンバージョンの大幅な増加がみられました。Fablicなどのモバイルアプリインストールキャンペーンの78%ではインストールが、Too FacedなどのInstagramダイレクトレスポンスキャンペーンの71%ではアクションが、それぞれ大幅に増加しました。¹こうした目的のキャンペーンで、ビジネスは大きな成果をあげています。その効果をさらに高めるために、ダイレクトレスポンスを促すInstagram広告のベストプラクティスを調べました。ここでは、その結果を紹介します。

Instagramがモバイルでのリーチや利用時間において優れたプラットフォームであることは事実ですが、消費者がモバイルでどのように振る舞うかは人それぞれです。買い物を終えるまでに複数のモバイル機器を渡り歩き、ある機器で見つけた商品を別の機器で買うことも珍しくありません。そしてInstagramは、モバイルでの発見に大きな役割を果たす場といわれています。それだけではなく、アンケートでは、利用者の75%がInstagramで見た投稿をきっかけにアクションを起こした経験があると答えました。²Instagramでは広告はモバイルにのみ配信されるため、ダイレクトレスポンスキャンペーンもそれを踏まえて作成することがきわめて重要です。

Instagramでアクションを促す広告キャンペーンを作成する場合、たとえばアプリのインストール、リンクのクリック、ウェブサイトへのコンバージョンを目的とする広告や、新しいダイナミック広告を作成する場合に重要なのは、ターゲットを広めに設定し、適正な価格で入札し、コンバージョンに至るまでの経路を追跡し、アクションを起こしたくなるような広告素材を使うことです。

1. ターゲットを広く設定する: 広告がターゲット層へ的確にリーチするように、最初のターゲット設定は広めに設定します。その後、どの層からの反応が良いかを見ながら、ターゲット設定を徐々に絞っていくとよいでしょう。

2. 入札をコンバージョンに最適化する: 広告の目的がウェブサイトでのアクションを促すことなら、入札の最適化対象には[リンクのクリック]ではなく[コンバージョン]を選びましょう。消費者が商品を検討しコンバージョンに至るまでには複数の機器を経由するものです。最適化対象に[コンバージョン]を選ぶと、広告はモバイルまたはその他の機器でコンバージョンに至る可能性がある人々に配信されます。

3. モバイルを考慮する: Instagramでダイレクトレスポンスキャンペーンの効果を最大限に上げるには、ウェブサイトの場合はランディングページにFacebookピクセルを、アプリの場合はFacebook SDKを実装することが重要です。ピクセルやSDKは、広告からウェブサイトやアプリにアクセスしてコンバージョンに至った顧客が何人いるかを自動的にカウントすることができます。なお、Instagramで広告を見た人を別のウェブサイトに誘導する場合は、ランディングページをモバイルに最適化することを忘れないでください。

4. 購入に至るまでの経路を追跡する: Instagram広告はモバイルにのみ表示されますが、広告を見た人は商品を検討し購入に至るまでに複数の機器を渡り歩くものです。そのため、他の機器でのコンバージョンを追跡できるようにしておくことが大切です。Instagramがもたらしている利益の大きさを知るには、広告レポートでクロスデバイスのアクションを確認しましょう。

5. アクションを促す: 広告を作成するときは、宣伝する商品やサービスに関する情報を盛り込みましょう。また、写真や動画にはブランドへの言及や視覚的象徴を入れて、ブランドと関連付けた形で覚えてもらえるようにしましょう。コールトゥアクションボタンには広告の目的に沿ったものを選ぶようにすると、狙いどおりのアクションを促すことができます。

6. 広告の配置を考慮する: リーチ数より効率が重要な場合は、1つのキャンペーンで配置にInstagramとFacebookの両方を指定するのが最適です。Instagram上で予測可能なリーチを確保したい場合は、キャンペーンを別々に分ける必要があります。

ここにご紹介したベストプラクティスは、モバイルアプリのインストール、リンクのクリック、ウェブサイトへのコンバージョンを目的とした広告や、新しいダイナミック広告を利用する際に、念頭に置いておくとキャンペーンの効果アップに役立ちます。