Instagram Storiesは今年から使えるエリアが全世界に広がり、ビジネスにとっては顧客にリーチして行動を促す新たな手段として、早くもゲームチェンジャーとなりつつあります。1日に2億人ものインスタグラマーがストーリーズを使っている中で、ますます多くのブランドがストーリーズのフルスクリーンの広告機能を取り入れて、Instagramのコミュニティとつながり、やり取りしています。これをいち早く採用した企業の事例として、Beats by Dre (@beatsbydre)とマイケル・コース(@michaelkors)の2社をご紹介します。

音質を追求した高級オーディオ製品で知られるBeats by Dreは、ワイヤレスオーディオの新製品の発売を前に、何か新鮮な方法で潜在顧客にリーチし期待を盛り上げたいと考えました。この製品のターゲット層がInstagram Storiesを活発に利用していることがわかったので、打つべき手は明らかでした。

Beats by DreはメディアエージェンシーのPMG、マーケティング会社のLaundry Service、クリエイティブエージェンシーのAnomalyの協力で、Instagram Storiesに特化し、最近人気の縦長デザインを採用した、一連の広告動画を制作しました。最初の動画は、新製品のひとつ「BeatsX」イヤホンをさまざまな有名人が使っているところを見せ、この製品が持つ多くの革新的特長のひとつ、マグネット式イヤーバッドを披露するものでした。他の動画ではSolo3ヘッドホンのIcon Collectionの新色をとりあげ、インパクトのある製品ショットと引き込まれる映像構成でアピールしました。

この動画広告キャンペーンは、控えめにみても大成功でした。

ウェブサイトクリックを促進するキャンペーン目的を選択し、Instagram Stories上で広告を運用した結果、他の広告チャネルに比べてウェブサイトトラフィック11倍、ユニークユーザーによるエンゲージメント16倍、購入リフトの29%上昇、クリックスルー率の15%向上を達成したのです。

ファッションブランドのマイケル・コースは世界に向けてしばしば斬新なアプローチの広告を打ち出してきました。新製品のスマートウォッチ「Michael Kors Access」の宣伝では、FacebookマーケティングパートナーのVidMobの協力を得て広告想起率、購入意向、製品イメージの向上を図りました。

VidMobは、30秒の横長サイズの製品紹介映像を再編集し、Instagram Storiesでエンゲージメントを引き出しやすい2秒、6秒、10秒、15秒の縦長動画にしました。マイケル・コーズはこれを製品のターゲット層である英国在住の18～54歳の女性へ配信することで、どの長さの動画が最も効果的かをテストしました。

このキャンペーンはInstagramで大反響を呼び、ブランドとその新製品のスマートウォッチに対する各種指標に、統計的に有意なリフトが見られました。広告想起率23.7ポイント上昇、好感度8.8ポイント上昇というのは、地域および業界ベンチマークを大きく上回る数値です。

Instagram Storiesは、世界中のビジネスにより一層役立つツールをめざして進化します。今後もストーリーズ広告ならではの機能を活用して顧客へリーチを広げ成功を収めたブランドの活用事例を随時ご紹介していきます。

Instagram for Businessサイトでは他にもストーリーズ広告の活用事例をご紹介していますので、ぜひご覧ください。