2016年8月上旬、Instagramに新機能「Instagram Stories(インスタグラム ストーリーズ)」をリリースしました。プロフィールに保存するほどでもないが見てほしい、そんな日々のなにげない瞬間を気軽にシェアできる機能です。一般利用者だけでなく、世界のさまざまな企業にも、ビジネスの舞台裏から新製品のプロモーションまで、サイズや業種を問わずご活用いただいています。「Instagram Storiesは公開されたばかりですが、自動車やファッションなど、あらゆる業界がその舞台裏や新製品情報などのストーリーをシェアしており、その種類の多さには驚かされています」とInstagram Creative ShopのグローバルリードであるKay Hsuは語ります。「ストーリーからビジネスの個性を垣間見ることができ、とても楽しいです」

InstagramのビジネスコミュニティでInstagram Storiesを活用しているブランドをいくつかご紹介します。

J. Crew (@jcrew)はInstagramのファンコミュニティを対象に、新商品のサングラス「Jane in Pink」の発売前に1日限りの事前販売を実施することをストーリーでシェアしました。ストーリーは24時間で削除されるため、期間限定販売を試みるにはうってつけでした。サングラスの特徴であるピンク色を背景に、ピンク色のサングラスをかけたJ.Crew本社のスタッフがそれぞれ自然体で自分らしくふるまう楽しいストーリーを公開しました。ファンコミュニティが事前販売の告知を見逃がすことのないよう、ブランドのフィードでも情報を補足しました。

メルセデス・ベンツ(@mercedesbenz)は舞台裏のストーリーとして、Mercedes-AMGモデルで移動しながらドイツの風景を撮影する様子を、動画と写真を組み合わせたストーリーでシェアしました。雨の日に撮影されたストーリーからは、ドイツの田舎の美しい風景だけでなく、Mercedes-AMGモデルの最新機能も知ることができました。

タコベルの最初のストーリーでは、Taco Bellのスタッフが未知の世界に飛び込む様子が表現されています。動画とお絵描きツールなどのストーリー機能を組み合わせて、タコベル(@tacobell)のスタッフがInstagram Storiesの世界に入り込みます。スタッフはストーリーの中からタコベルのファンに向けて、食べ物、ゲーム、舞台裏など、どんなストーリーが見たいかをInstagram Storiesのフィードにリクエストしてほしいと呼びかけます。最初のストーリーが公開されて以来、タコベルはコミュニティのファンのリクエストに沿ったストーリーを投稿しています。

マルチプラットフォームで展開する旅行会社、AFAR Media (@afarmedia)の最初のストーリーは、ドイツのモーゼル渓谷の旅でした。AFAR Mediaの編集者が、歴史ある趣きを残す村を案内しながら、ワインのテイスティングや、モーゼル川のほとりにあるベルンカステルクースの高台からの眺めなどを紹介しました。ストーリーの最後にAFAR Mediaのウェブサイト画面を表示して、自社が企画するトラベラーズチョイスアワードに参加するよう視聴者を促しました。

短いながらも魅力たっぷりのスターバックス(@starbucks)の最初のストーリーでは、スターバックスを代表する、夏にぴったりのカフェイン入りアイスドリンクを紹介しました。写真と動画を組み合わせたストーリーをお絵描きツールで楽しく飾って、アイスドリップコーヒーとクリーム入りアイスカフェアメリカ―ノを紹介しました。

飾らないもの、インサイトに満ちたもの、風変わりなものからドラマチックなものまで、Storiesはビジネスの個性を演出する手段としてさまざまな表現の試みが行われています。アイデアを得たい場合は、Instagram Storiesを活用したビジネスの成功事例をご参照ください。将来的には、Instagram Storiesに広告やその他のビジネスチャンスに活用できるような新機能を導入していく予定です。今後、Instagramでビジネスをアピールするためにストーリーがどのように活用されていくか、楽しみにしています。