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ヒント

2018年6月21日

How Do People Perceive and Use Instagram Stories and Feed?

投稿者: Instagram Business Team

San Francisco, CA

Instagramはそれを使う人とその人たちが作るコミュニティによって定義されます。Facebook IQは、「ストーリーズとフィードがそれぞれどのように使われているか、微妙な違いまで知りたい」というご要望に応え、実態アンケートを行いました。 対象はブラジル、インドネシア、英国、米国でInstagramを週1回以上利用する13~55歳の約10,000人です。その結果、ストーリーズとフィードはそれぞれ異なるイメージを持たれており、使われ方も違うことが分かりました。 クロスプラットフォームキャンペーンにおいては、この点を踏まえて微調整を行うことが役立つ可能性があります。

現在、世界のインスタグラマーの半数以上がフィードだけでなくストーリーズも毎日使っています。1どちらも写真や動画を閲覧、投稿、シェアする機能を備えていますが、両者の間には大きな違いもあります。

ストーリーズ

2016年に提供が始まった機能で、投稿はフルスクリーンで表示され、保存しないかぎり24時間で消えます。 ステッカー、絵文字、GIFなどの楽しいクリエイティブツールを使って投稿する写真や動画を加工することもできます。

フィード

2010年からある機能で、投稿はフルスクリーンではなく一定の枠内に表示され、削除しないかぎりアカウントのプロフィールに残ります。 フィルターで加工することができます。

アンケート結果からは、インスタグラマーが両者に抱いている認識はこれにとどまらず、共通点も相違点もあることが読み取れます。調査対象となった4か国のいずれでも、ストーリーズとフィードの両方に対し、ビジュアルが美しく創造性が尊ばれる所という強いイメージが見られました。ところが、それぞれをどんな場合に使うかとなると回答に差が出てくるのです。例えば、生の情報をリアルタイムで見たいときにはストーリーズのほうが好まれる傾向があります。 ファッションマンスの舞台裏を撮った動画クリップや、大会に向けて調整を進めるアスリートのBoomerang動画などです。一方、フィードを選ぶ理由はもう少し多様ですが、商品やブランドの情報収集や発見のためという回答が最も多数を占めました。

以上を踏まえると、ブランドや商品の認知度アップや新情報の拡散にはフィードを、公式ならではのコンテンツをリアルタイムで発信し、コミュニティとの関係を深めたいならストーリーズを使うのが良さそうです。

ストーリーズの魅力とは

ストーリーズは運用開始から2年と経っていませんが、デイリーアクティブアカウントはすでに世界で3億を超えています。2加速する人気の要因を探るため、ストーリーズのどこに魅力を感じるかについてのアンケートを実施しました。 3

ストーリーズによって友達や家族とのコミュニケーションが向上したと思うか、という設問に対し、回答者の多くが強い同意を示しました。 4投稿は保存しないかぎり24時間以内に消えるという仕様を、自分を素直に表現しやすいと評価する回答者もいました。また3人に1人以上が、ブランドや商品をストーリーズで見たことで関心が高まったと答えました。

こうした傾向は4か国すべての調査結果にはっきりと表れており、特にブラジルとインドネシアで顕著でした。両国は他の2か国に比べ、ストーリーズの利用も活発でした。英国や米国でも、今後ストーリーズの利用が活発になるにつれ、肯定的なセンチメントの増加が見られるかもしれません。

多くの人が、ストーリーズは友達やブランドとの距離を縮めてくれると言っています。6

• ストーリーズは友達や家族とのコミュニケーションで自分を素直に表現するのに役立つと思う人: 47%7

• ストーリーズは投稿が24時間で消えるところに魅力を感じると思う人: 44%8

• ストーリーズで見かけたブランドや商品には関心が高まると思う人: 39%9

ストーリーズやフィードが最も強く連想させるイメージ

Instagramのストーリーズとフィードに対するイメージを尋ねるアンケートでは、両者のイメージには重なる部分が多いことが分かりました。どちらも「目を楽しませる」「表現の自由度が高く創造性を活かした投稿が集まる」という印象が強くなっています。

しかし、国によってイメージが異なる部分もいくつかありました。例えばブラジルでは、ストーリーズもフィードも「気分が盛り上がる投稿がある」というイメージが強く、励まされる言葉、意欲をかきたてる写真や動画が注目れていることがうかがえます。一方インドネシアではストーリーズに「本物の情報が見られる」という印象が強く、これはストーリーズにはしばしば舞台裏の様子がリアルタイムかつ無編集で投稿されるからでしょう。英国ではストーリーズは「情熱を表現する場」というイメージです。 これはおそらく、クリエイティブツールを使って投稿にさまざまな楽しい加工ができるためだと思われます。

Instagramのストーリーズとフィードには、共通して「目を楽しませる」と「創造性を活かした投稿が集まる」というイメージがあります。

ストーリーズとフィードのイメージ上位3種

目的による使い分け

さまざまな目的においてInstagramのストーリーズとフィードのどちらを使うかを尋ねた設問で、ストーリーズを選ぶ人のほうが多かったのは、4か国平均で2つの目的だけでした。 ひとつは、友達が今何をしているかを知るため。これはストーリーズが人と人をリアルタイムでつなぐツールとして機能しているということを示唆しています。もうひとつは、日常の中のふとした瞬間であれ、ありふれた光景であれ、作為のない、ありのままの物事を見るため。インドネシア以外では、遊び心あふれる楽しい面白いコンテンツを見たいときにも、フィードよりストーリーズを選ぶという人が多く見られました。

Instagramのフィードは、ストーリーズより前からあるぶん使い慣れている人が多いからか、比較的幅広い状況で選ばれやすい傾向がありました。特に情報収集と、商品やブランドの発見にはフィードを使うという回答が目立ちました。

ストーリーズはリアルタイムの生の情報を見るために、フィードは新しいものを探すために使われる傾向があります。

高く評価されるコンテンツタイプの違い

多くの人は新しい商品やブランドを探すのにフィードを使う傾向があるといっても、そういう投稿をストーリーズで見たくないわけではありません。それどころかブラジル、米国、英国では、ブランドや商品に関するコンテンツは、フィードよりストーリーズのほうで高く評価される傾向がありました。これはストーリーズとフィードで別々にアンケートを行い、結果を比較した結果明らかになりました(インドネシアで、ストーリーズのほうが高く評価されたのは、ありのままの自分を表現するタイプのコンテンツだけでした)。新しいブランドや商品を探すならフィードというイメージが強いといっても、そういうコンテンツがストーリーズで見られるなら、それはそれで歓迎されるようです。

ストーリーズよりフィードで見たいコンテンツとしては、米国と英国では、友達や家族の近況、自分の趣味や関心についての新情報、同じ趣味や関心を持つ人につながる情報が挙げられました。ブラジルとインドネシアでは、いつか行ってみたい場所の様子が見られるコンテンツが挙げられました。

フィードとストーリーズでは重視されるコンテンツタイプが異なる

以下はストーリーズに投稿された場合とフィードに投稿された場合とで、重視する人の多さに統計上有意な差が見られたコンテンツタイプです。

マーケターにできること

ストーリーズの活用: アンケートでは、ストーリーズでコミュニケーションの質が向上したという回答が多く寄せられました。次にInstagram広告を出すときは、配置にストーリーズを加えてみてはいかがでしょう。 参考になりそうな成功事例もご紹介しています。

コンテンツタイプに応じて投稿先を選択: ストーリーズとフィードは、印象が重なる部分も多いものの、期待されるコンテンツの種類はそれぞれ異なります。それを考慮したうえで、どちらにどのようなコンテンツを投稿するかを考えましょう。例えば、生の光景をリアルタイムで伝えるのならストーリーズを、タイミングを問わず多くの人に存在を知ってほしいものはフィードを使うようにします。

ターゲット市場を考慮: 人々がストーリーズとフィードに求めるコンテンツの種類は、国や地域によって異なります。ターゲットとする市場ではどちらでどのようなコンテンツが好まれているのかを調査し、それに合わせてコンテンツを企画、発信していきましょう。

ベストプラクティスの導入: Facebook IQがMetrixLabに委託して、CPGブランド30社のInstagramストーリーズ広告を分析した結果、早い段階でブランディングを組み込む、場面から場面へと素早く切り替える、製品デモを組み込むといったクリエイティブ戦略を用いたストーリーズ広告は、比較的高い効果をあげていたことが分かりました。詳しくは「広告素材に関する5つのポイント」をご覧ください。

特記がない場合のデータの出典:

Sentient Decision Science「Instagram Stories and Feed」。 Facebookの委託により、ブラジルの2,400人、インドネシアの2,300人、英国の2,300人、米国の2,400人の13~55歳を対象に実施(2017年10月)。

投稿者: Instagram Business Team

San Francisco, CA